数年前、子どもが小学校から中学にあがるタイミングで、端末の買い替えと通信プランの見直しをかねて携帯電話会社を変更することにしました。もちろんMNP(電話番号ポータビリティ)を利用するので、電話番号はそのままです。
「今度、携帯電話会社を変えるよ」と何気なく伝えたところ、娘は思いがけず「いやだ!変えたくない!」と強い口調で言いました。
電話番号は変わらないよ、と説明しても不安そうな顔。
理由を聞いてみると、「携帯電話会社が変わると、LINEが新しくなって友だちと連絡できなくなっちゃうから」とのこと。
子どもにとっては、ようやくスマホに慣れてLINEが大事。連絡先も増えてきたのに、会社が変わるとLINEも変わる、というイメージだったようです。
そういえば、私が若い頃は携帯会社を変えると電話番号もメールアドレスも変わるのが当たり前でした。乗り換える前に「番号変わりました」と何十人にも連絡をしていたのを思い出します。同じような感覚が娘の中にあったのかもしれません。
でも今はMNPがあります。
MNPとは、電話番号をそのまま他の携帯電話会社へ“引っ越し”できる仕組みです。2006年以降、この制度が始まりました。
電話番号が変わらないということは、その番号に紐づいているLINEやSNSのアカウントも基本的にはそのまま使えるということ。
つまり、MNPをしてもLINEは消えません。
このことを説明すると、娘は少しほっとした顔をしました。
MNPと同時に端末も新しく購入し、私が新しいSIMを差し込み接続設定をした後、子どもと一緒にLINEの引継ぎをしました。
LINEのアカウントを引き継いだ後、友だち一覧はそのまま移行しているようでしたが、トーク履歴が一部しか表示されなかったのです。
調べたところLINEのトークが引き継げなかったのは、MNPをしたからではなく、端末変更による「データ移行」が必要だったから。事前のバックアップが十分ではなかったことが原因でした。
実は、この3つをごちゃまぜにすると分かりにくくなります。
- 電話会社の変更(MNP)
- 端末の変更(機種変更)
- アプリや写真・動画のデータ移行
端末を新しくするとなると、移行のハードルがぐっと上がります。
娘は寂しくなったトーク画面をみてがっかりした様子でしたが、意外にもすぐに「ま、いっか。これからまたやり取りするし」とあっさり。新しくなった端末を嬉しそうにあれこれ触っていました。意外と切り替えが早いものですね。
親にとっては料金やプランの見直しでも、子どもにとってはいちばん大事なのは「友だちとのつながり」。
だからこそ、LINEが消えるかもしれないという不安は本気だったのだと思います。
携帯電話会社は変わっても、MNPなら電話番号が変わらず紐づいているアカウントも基本的にはそのまま。
ただ、端末切り替えの時は仕組みを事前に調べて、必要なバックアップをしておけばなんとかなるものです。
丁寧に準備をすれば、大切なデータが守れます。
わが家の出来事が、これからMNPを考えている方の参考になればうれしいです。
